噛む子…いますね。
子供同志では「あの子嫌い」となりますよね。
実際、理由もなく「噛む子」になっているわけではありません。
が
本人が理由を言葉で説明できないこともあるかもしれません。
それなのに、大人(親や先生)が
「どうしてそんなことするの?」
と聞きます。
本人もどうしてそうするのか?わからないんです。
体が動いてしまうから。
反射的に体が動いてしまうから。
と言えたらいいですが、言えませんよね。
それは、転びそうなった時に手が出るのと似ています。
転ぶときにどうして手がでるの?
どうして手がでないの?
それには、それぞれの理由があります。
それを原始反射という視点からみていくと、子供達の行動が理解できます。
子供達は頭で考えて噛んでいるわけでも、頭で考えて手が出ているわけではありません。
大人は「噛んではいけない」と教えればやれるようになると思っています。
噛まれる方はたまりませんし、自分の子供を噛む子に好印象はもてません。
何度も何度も「噛んではいけません」と教えたら、たしかにできるようになるかもしれません。
しかし、それだけで、「噛む子」に対するフォローは十分でしょうか?
本来の欲求を抑えることは、学童期・青年期・成人期になっても、自分らしさを発揮できず、意欲的に行動することを無意識的に抑制することにつながります。
それを集中力がない、おとなしく座ってられない。意見が言えない。友達関係がうまくいかない。と周りから判断されてしまいます。
本人としても理解されない息苦しさ、生きづらさにつながり、自己肯定感をどんどん下げていってしまいます。
「噛んではいけない」と教えると同時に、子供の原始反射の出ている状況を理解して、それをサポートをしてあげる支援者が近くにいたら、その子の本来の発達は進んていくでしょう。
その方が子供がストレスもなく、親も周りもストレスなく心地よく過ごせます。
だからこそ、ここで原始反射について知ってもらえれば支援者側の器が広く、深くなるのではないでしょうか?
発達支援コーチ仲間のせっちゃんが言っていました。
『お母さん達は、お医者さんや学校の先生とかの権威者に何か言われると、しゅんとなってしまって、子供達のよさを見てあげられなくなるんだよ。
でも、なんでそうなってるか理解すれば「座っていても、バタバタしているんです」と先生に言われても、「そうか、そうか、この子は今この発達の過程なんだな~」と落ち着いていられるんだよ。』
学校で、他の子のようにできない、友達とうまくやれない、書くのが遅くてみんなについていけない、覚えるのが遅い、一斉の指示に従えない、うまく喋れない・・・と言われても
子供の状態をありのまま受け入れられる親だったら、子供も親もどんなに楽でしょう。
私は二年前「発達支援コーチ」の講座を受けて、初めてこの視点を持てるようになりました。
この度、発達支援トレーナーとして、この講座でお伝えすることができるようになりました。
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