感情はコントロールできない…から始まる

先日、タッチフォーヘルス・レベル3は感情を深く扱う、という話をかきました。

その「感情」を扱う前段階として、レベル1から体の内側の感覚・気づきを取り戻すワークを繰り返します。

 

それを重ねて、自分の直感を信用できるようなった後に「感情」を取り扱うようにカリキュラムが組まれています。

 

感情をそのままダイレクトに感じると、感情のまま揺さぶられます。

 

直感を取りもどすと、感情をからだを通して受けとり、観察できるようになります。

 

感情というジェットコースターに乗らずにすみます。

 

この「感情」さえなければいいのに!!

「怒り」を抑えられたら、どんなに楽か!!

「悲しみ」を楽に乗り越えられたら、落ち込まなくて済むのに…

「不安」がなかったら、もっと前に進めるのに

 

なんて、考えてた時期もありました。が、、、

 

「感情をコントロール」なんてできっこないのです。

 

「怒らいように」なんてできない。という前提から始まるとシンプルです。

 

ムカつく

泣きたくなる

不安で仕方ない

 

という感情は「なにか」に対する「反応」でしかない

 

反応ということは、自分の内側の「あるもの」に触れて、自動的に発生するものです。

 

ピアノの「ド」の鍵盤をたたけば、「ド♪」と鳴るのと大差ありません。

そこに、その鍵盤があり、それを自分でたたいてるだけです。

 

それで、「ド」がならなかったら、そのピアノは壊れていることになりますから、

 

「感情」がなかったら、人間は「生きている」とは言えないんですね。

反応によって出てきた「感情」を受け止め、観察し、超えていく

それこそが、「感情豊かに生きる」ということなのでしょうね。

 

「感情」はコントロールできない。

でも、

「感情」は豊かに生きるための滋養になる

 

これを経験すると、

 

激しく怒り、

目一杯喜び

心の底から共感し

深く悲しみ

不安の沼を這いずりまわる

 

ことを受け入れられるようになります。

 

「生きてるなぁ~」と感じます。

私たちは、人形でもロボットでもなく、感情豊かな人間なのですから。